シティゴールド、プレミアムの3分の2「売却困る」

 シティバンクの高額預金者向けサービスの、ゴールドとプレミアムのユーザーが、同行の個人向け業務売却について、3分の2以上がが「とても残念に思う」と答えていることが調査結果で明らかになった。また、ゴールド、プレミアムユーザーが今後気に掛けているのは「高額預金者への優遇サービス」「ブランドステータス」「海外ATMの利用」だった。リテール部門の買収先としては、三菱東京UFJを推す意見が最も多かった。

 この調査は、アイリサーチが全国20~59歳の男女500人のシティバンク口座を持つ人。シティゴールド、シティゴールドプレミアムの利用者はそのうちの9.6%にあたる48人だった。

 シティゴールド=1000万円以上の預金残高、シティゴールドプレミアム=5000万円以上の預金残高とされている。


 ゴールド・プレミアムユーザーは一般ユーザーよりも、すべての項目に渡ってシティをよく利用していることがわかる。国内、海外利用、外貨預金、投資信託から保険にいたるまで利用している。普通のシティ口座保有者の6人に1人は、ほどんど使っていないと回答するなど、個人向け業務売却は、預金額によって受け止め方はやはり大きく異なる。


 個人向け業務売却について、ゴールド・プレミアムユーザーは「とても遺憾に思う」と答えた人は、過半数を超える66.7%。「やや遺憾に思う」(27.1%)と合わせりと、93.8%の人が遺憾に思っていることがわかる。また、高額預金者へのサービスがなくなるかもしれない、と考えている人も68.8%と多かった。

 売却先はまだ決定していないが、どこに売却して欲しいと考えているのか。ユーザー500人全体では、三菱東京UFJ銀行48.4%、新生銀行30.2%、三井住友銀行18.8%が上位3行となった。

 シティの代わりに新規口座開設先として検討しているのは、三菱東京UFJ銀行が26.1%、ソニー銀行10.9%、新生銀行8.7%が上位3行となった。

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