大韓航空の「財閥お嬢様」がピーナツ事件で飛行機止めた責任で辞任

 大韓航空機のファーストクラスで同副社長が客室乗務員に対してピーナツの出し方が悪いとして現場を混乱させたとして、趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長(40)が役職を降りる方針であることを韓国メディアが伝えている。


チョ・ヒョンア氏 (コーネル大HPより)
 チョ氏は先日、米NYのJFK空港で、客室乗務員がピーナツを接客マニュアル通りに出さなかったことで怒り心頭に欲して、乗務員の責任者を下ろすように命じたために、飛行機はゲートに戻り、発着が大幅に遅れることになった。

 自らの社会的立場があるにも関わらず、他の乗客のことをまったく考えない行動に非難の声が殺到した。では、どれくらいの立場にあるのか。
 
 チョ氏は、韓国財閥の一つである韓進(ハンジン)グループの創業家出身で、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の長女で、よくよくはグループを継ぐ立場にある。リンクトインによると、コーネル大学でホテル経営学を学び、1999年に大韓航空に入社、その後は大学院進学のために一度は離れたが、2007年から役員となっている。最終学歴は南カリフォルニア大経営大学院でMBAを取得している。

 ハンジングループは、傘下に大韓航空など運輸事業、海運事業などの会社を持つ。チョ会長も平昌五輪の組織委員会の委員長を務めており、財界の重鎮でもある。

 実は大韓航空では昨年、大手企業の役員がファーストクラスで、機内で出されたラーメンが原因で客室乗務員に暴行を加えたことが話題になったばかり。それが、今度はトップのお嬢様が同じような愚行を犯してしまった。

 韓国紙では、ほとぼりが冷めるまで一時的に役職を降りるだけで、将来的には既定路線どおりに財閥の跡継ぎになるのではないか、という見方もある。

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