米コーチ580億円でスチュアート・ワイツマン買収

 米高級ハンドバッグブランドのコーチは6日、米高級靴ブランドのスチュアート・ワイツマンをプライベートエクイティー(PE)のシカモア・パートナーズから買収すると発表した。買収額は5億7400万ドル(約680億円)で、買収は5月までに完了する。


 スチュアート・ワイツマン氏が1986年に立ち上げたブランド。シューズ、バッグなどを展開しており、特にニーハイブーツ「5050」は英キャサリン妃ら多くのセレブたちが愛用している。

 売上高は3億ドル程度だが、過去5年間で10%成長を遂げており、店舗販売、インターネット販売ともに実績を伸ばしている。

 コーチによると、今回の買収ははシカモアに対して最初に5億3000万ドルを現金で支払い、買収手続き完了後に、売上目標を達成した場合に4400万ドルの支払いがともなうという。

 ハンドバッグ市場でトップを走ってきたコーチだが、北米市場ではマイケル・コース、ケート・スペードなどに押されっぱなし。昨年、事業計画を大きく変更し、北米の500店舗のうち70店舗を閉鎖することを決定したばかりだ。

 また、昨年末には、LVMHによる買収のうわさが市場を駆け巡り低迷が長かった株価も一時的に反発したほどだ。

 マイケルコースとはネット検索で差を拡げられているという調査結果も出ており、スチュワート・ワイツマン買収はネット上でも追撃するための武器となるか。

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