全国地方議員報酬ランキング 富裕層が没落? 大卒初任給並み? 

 4年に一度の統一地方選挙の前半戦が終了したが、総務省、全国各自治体などの各データを基にして、地方議員の報酬のランキングをゆかしメディアはまとめた。1位は東京都議会議員で月額102.5万円。一方のワースト1位も東京都青ヶ島村で10.0万円だった(ともに期末手当や政務調査費などを除く)。

野々村竜太郎氏の号泣で皮肉にも脚光


野々村竜太郎氏(ツイッターより)
 昨年、兵庫県議の野々村竜太郎氏の政務調査費・政務活動費収支報告で適切ではない支出が判明し、刑事告発もされたことで、議員報酬に多くの人の目が行くようになった。実は他にも問題のある議員が続々と出てきたことは記憶に新しい。

 議員報酬とは、各自治体の条例で定められている規定の額が議員各人に支給される給与。つまり、条例を自分たちで決めることができるということでもある。多いと見るか少ないと見るかは、議員各人の仕事ぶり次第でもある。まずは都道府県議会から見るが、1位は東京都である。

◆都道府県議会議員報酬(月額)
1 東京都  102.5万円
2 神奈川県 97.0万円 
3 埼玉県  92.7万円
4 京都府  89.0万円
5 福岡県  89.0万円
6 千葉県  88.0万円
7 愛知県  86.9万円
8 北海道  85.0万円
9 広島県  85.6万円
10 宮城県  84.0万円

 東京都が大台の100万円超えで、神奈川、埼玉がともに年収1000万円プレーヤーとなる。ただ、ここには期末手当は含まれていない。東京都議の音喜多(おときた)駿氏が自身のサイト上で、議員報酬歳明細を公開しているので、それを紹介しておく。

 サイトによると、期末手当は額面で月額報酬(102万2000円)×1.45×1.55=229万6945円になるという。合わせて1400万円以上となる計算だ。毎月、自由に使える金額(生活費など)は約36万円程度になるといい、そこまで割が良い仕事なのかどうかは何とも言いにくいところだ。

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