アーティストの福山雅治さん（46）が女優・吹石一恵さん（33）との結婚を発表したことで、福山さんの所属事務所アミューズの株価は29日に市場平均以上に大きい8％の下落（30日は急騰）に見舞われた。というのも、少なくとも同社の営業収入392億円の中で優に50億円以上を占めていると思われる大屋台骨だからだ。その稼ぎ頭の年収はどのくらいか気になるところではあるが、ある大手芸能プロ関係者は「年収7、8億円というのはほぼ正しい試算」といい、国税庁の平成25年分の統計と照らし合わせれば芸能界で上位6人に入るほどの長者である。
事務所から結婚を伝えるＦＡＸをマスコミ各社に流した時刻は、スポーツ紙記者によれば28日の午後3時半ごろ。同日の株式市場の大引け後となるが、株価に与えるインパクトがよほど大きい発表になるという読みから、この時刻になったかどうかはわからないが、翌29日にその通りの展開となる。
一夜明けた29日は大きく下げて始まり、前日終値5310円から200円安の5110円で寄りつき、終値は前日比440円安（8.2％）の4870円で取引を終えている。
もちろん相場全体が大幅に下げている日だったために、29日の東証株価指数ＴＯＰＩＸの終値が前日比で前日比63.15ポイント安（4.4％）の1375.52ポイントとなった。ただ、アミューズの下落率はＴＯＰＩＸの倍近くになっており、一種の「福山ショック」がうかがえる。ただ、根強いファンが多く個人投資家はほぼ福山ファンだと思われ、市場の売り崩しの思惑は外れ、30日は買い場を与えられたとばかりに大きく反発している。
福山さんの年収を知るヒントの一つとして2000年分の高額納税者発表がある。ここでは納税額が7499万円で、推定所得は約2億1000万円だと思われる。この時代背景としては、ＣＤは出せばミリオン連発で、福山さんは「桜坂」がダブルミリオンを達成するなど、本業のアーティストとして大活躍の年だった。この時点では、事務所の先輩であるサザンオールスターズの桑田佳祐さんを超えてはいなかった。しかし、ここ数年は状況が大きく変わっているというのだ。
「最近では、福山さんがアミューズさんの稼ぎ頭になっていることは業界的には広く知られています。男女から幅広く愛されて、タレントイメージが良くＣＭの出演料は男性アーティストではトップレベルだと聞きます。大手事務所の場合はトップタレントのギャラ交渉は基本的に『下げ』からは入りません。下げるくらいなら受けないし、アップサイドを引き出そうとしますし、今のご時世ではそれが可能な珍しい、タレントさんです」（同）
「1契約あたり6000万円以上は最低線で、歌込みで7、8000万円程度ではないかという」（同）で、全体の単価が下がっている中においては、ほぼ最高レベルに君臨しているのだ。
当然ながら、事務所の序列や売上に占める比重は大きい。2015年3月期の連結営業収入は392億円で、実はこのうちの40％前後を上位3アーティストが占めている。40％で156億円として、単純にそれを三等分しても52億円となる。これは全体からすれば約7.5％に相当するが、おそらくはそれ以上は確実だろう。10％以上は占めていると見られる。
過去には、浜崎あゆみさんが所属するエイベックグループＨＤで、最盛期には半分近くを占めていたが「1割程度に下がっている」と、2004年の臨時株主総会で小林敏雄社長が明らかにしたことがあり、1人の割合としても1割以上占めることは何ら不自然ではない。
では、福山さんの年収レベルだが、写真週刊誌では7、8億円と伝えられているが、大手芸能プロ関係者は「ほぼ正しい試算」だとしている。これを国税庁の統計に合わせてみれば、「芸能関係者」という区分で5億円～10億円に入っている人数は7人で、そのうち本業とする人数は6人となっている。これより上は0人であることから、福山さんは芸能界で6位以内に入る長者であると推測される。
40代にして、業界内にそれだけの地位を築いたということだ。
ちなみに資産であるが、ある騒動で渋谷区・南平台の億ションＧに住んでいることが報道陣の知るところになったが、実はそれ以前から福山さんはかなりの不動産マニアではないのか、と不動産業界では言われていたことがある。過去には広尾の某ヴィンテージマンションをはじめ東京都内、さらにはハワイなど海外にも高級コンドを所有しているとの情報まである。カメラ、ＡＶなど公言している他にも意外な趣味もあるようだ。
