日本の富裕層2020年に140万人増加し360万人に

 日本の富裕層人口が2020年に、現在の212万人から69%増加し359万人になる見通しであることが、クレディ・スイスが発表した「グローバル・ウエルス・レポート 2015」で明らかになった。今回は国別ではかなり資産の増減でバラつきが出たが、米国は1565万人と約90万人増加し、株式市場がバブった中国も15万人増加した。富裕層人口は世界全体では3371万7000人となった。

 世界の富裕層人口は3371万7000人で、ここで定義している上位層の資産5000万ドル以上は12万3800人になる。そのうちの約半分にあたる6万1300人が北米在住者であり、米国の強さが際立っている。また、2020年の見通しでは46%増の4927万人となる。階層別の内訳は次のとおり。

・5000万ドル      12万3800人
・1000万~5000万ドル  133万7700人
・500万~1000万ドル   249万9100人
・100万~500万ドル    2975万7700人

 その米国だが前年よりは富裕層増加のペースは鈍ったものの、それでもまったくとどまることなく富裕層は90万人以上も増加し、1565万人となった。世界の富裕層人口3371万7000人の約半分を占めるまでになっている。富裕層全体の富に対して各国別の占める割合だが、米国が圧倒的に多く約5割を占め、次いで英国7%、日本6%となる。

米国 46%
英国 7%
日本 6%
仏  5%
独  5%
中国 4%

 日本は前年の調査よりも68万人減少し212万人となった。原因として、同レポート内では、GDPのマイナス成長、為替などの影響だとしている。ただ、IMFのデータなどを基に推計した2020年の見通しでは、63%増の359万人となるという。15~20年の見通しの伸び率では、台湾80%、中国74%、マレーシア107%となり、他国を上回る。

 クレディ・スイスの同レポートは、純金融資産だけではなく不動産やその他の動産も評価に入っている。



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