アメックスセンチュリオンで210億円決済は可能

 アメックスセンチュリオンで210億円の決済は可能。

 先日行われたクリスティーズの米NYオークションで、モディリアーニの名画「横たわる裸婦」(Nu Couche)が1億7040万ドル(約210億円)で落札された。落札者である中国のLiu Yiqian氏(刘益谦)がアメックスセンチュリオンでの決済を示唆していることに対して、アメックスの広報担当者が「決済は可能」だとの見解を示している。一般的には、個人の与信上限額はないとも言われてきたが、それもどうやら本当のようだ。

 アメリカンエクスプレスの広報担当者はAP通信社の取材に次のように答えている。「理論上は、カードでの1億7000万ドルの支払いも可能です。お支払いは会員様と弊社との関係、そして、弊社の知見などに基づきます」。もちろん、特定の個人の可否を発言したものではないが、会社としての総体的、かつ一般的な見解を示したことになる。


アメックスセンチュリオンカード(同社公式HPより)
 つまり、これまでの会員との取引関係や、自社のこれまでの経験則やデータなどに照らし合わせて、合格であれば決済は可能だということのようだ。

 Liu氏は、香港で昨年行われたクリスティーズオークションにおいて、3600万ドル(約45億円)の陶磁器をアメックスセンチュリオンカードで決済したことでも、話題を呼んだ。タクシー運転手として社会人経験をスタートし、大富豪に上り詰めた経歴を持ち、現在は中国でも屈指のアートコレクターとして、中国に「龍美術館」を設立している。その昨年の約45億円分の決済をアメックスセンチュリオンで行ったことを、本人が公の場で明らかにしている。そのポイントについては、香港-NY間のフライト代金、NYのセントレジスの宿泊代金などをポイントで充当したという。

 無事に超高額決済を行っていることもあり、Liu氏とアメックスとの取引関係を基にすれば、今回も通常どおりの決済が可能となりそうだ。

 今回の落札額210億円を仮に日本円にあてはめて換算してみると、100円=1ポイントとしてみると「2億1000万ポイント」になる。飛行機のマイルに移行する場合は、1ポイント=1マイル換算(1000ポイントから交換可能、メンバーシップ・リワード登録が必要)のために、2億1000万マイルとなる。

 アメックスセンチュリオンは、今年9月30日時点のアメックスの公式書類によると、米国ではイニシャルフィーが7500ドル、年会費が2500ドルとなっている。また、毎月のショッピングなど使用金額の支払いについては、2回連続で支払いの滞納が起きた場合には延滞利息も掛るという。

◆参考:モディリアーニ絵画210億円落札、またしてもアメックスセンチュリオン決済か?◆

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