「ノブホテル・マニラ」高級ホテルワースト1位に

 名優ロバート・デ・ニーロ氏と著名シェフ松久信幸氏が共同経営する高級ホテル「ノブホテル・マニラ」(フィリピン)が、高級ホテルランキングのワースト1位に選ばれた。ラグジュアリー・トラベル・インテリジェンス(LTI)が発表した。

 ノブホテル・マニラは「ホテルインホテル」という、ホテルの敷地内にいくつかのテーマを持つコンセプトホテルを置く形式で運営されている。松久氏とニーロ氏は元々、高級レストランのNOBUを高級ホテル内で展開してきたが、レストランのコンセプトのままホテル展開もするようになった。現在は、米
ラスベガスなどのリゾート地にもオープンしており、マニラは今年5月にオープンしたばかり。

 24時間のルームサービスでは、シェフが腕をふるまうなどノブらしい特色も打ち出している。

 今回はベストとともに、ワーストランキングが発表されているが、それぞれ次のとおりとなる。

◆ワースト5
1 ノブホテル・マニラ フィリピン
2 シャングリラ・トゥエスロク モーリシャス
3 セントレジス・ムンバイ インド
4 ザヤ・ムライ アブダビ
5 エディシオン 米マイアミ

◆ベスト5
1 マンダリン・オリエンタル マラケシュ
2 サンフランセスク スペイン
3 アマン東京 日本
4 ヴィラルネラリーク フランス
5 レベリーサイゴン ベトナム


ノブホテル・マニラでの記念式典(5月)
 ワースト1がノブホテル・マニラだが、ベストに目を移せばアマンリゾーツ初の都市型コンセプトのホテルで昨年オープンしたアマン東京が3位に入っている点も見逃せない。では、このランキングだが、誰がどのようにして決定しているのか。

 まず、LTIという発表元だが、こちらは富裕層が旅行で不利益を受けないようにするために設立されたという組織で、会員制になっているという。また、会員とは相当に旅行慣れした富裕層たちであるという。ディレクターのマイケル・クロンプトン氏が過去にメディアの取材で語ったところによると、ランキングの評価を決めている評議会のメンバーはインビテーションを受けた富裕層たちのみで構成されているといい、評価項目、内容などは極力明らかにしていないが、旅行者重視の姿勢から、実際に覆面調査をしているのではないかと思われる。

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