真っ二つのエンツォフェラーリ2億円で落札

 車体が真っ二つに割れた事故歴を持つエンツオフェラーリが3日開催の、サザビーズRMオークションで、156万8000ユーロ(約2億円)で落札された。発表当時の価格は65万ドル(約7600万円)とされるで、レストアされたとは言えども、大きな事故歴を持つ車としては驚異的な落札額となった。

 2004年に世界限定399台で受注生産した創業者の名を冠し、また、日本人デザイナーの奥山清行氏がデザインを担当した名車でもある。


 2006年2月21日、当時のオーナーであった実業家のステファン・エリクソン氏が、米カリフォルニア州の公道で時速261キロで走行中に自損事故を起こして、車体が前、後に真っ二つに裂けた。警察の調べに対しては、当初は自分ではなく友人が運転していたとも供述していたが、実際には時速320キロで自分自身が運転していたことが判明している。

 フェラーリは、クラシケという鑑定書制度があり、中古でも公式の認定を受ければ、どこまで行ってもフェラーリとして名前は保証され、これが価格の下支えになる。また、オークションハウスによると、今回はオフィシャルのテクニカル・アシスタンス・サービスが修理を担当。車体はもとより、パワーウィンドウ、リアカメラ、GPS、BOSE製オーディオなど新しい装備が付けられたという。

 車体が真っ二つになるというインパクトもあり、事故発生当時は大きくメディアでも取り上げられた同車。いまでも知名度は高く、オークション開催前から話題となっていた。事故車両とはいえども、その点がある意味では人気を後押ししたか。また、

 最近のエンツォフェラーリのオークション実績では、ブガッティ・ヴェイロンを複数台保有するなどプロスポーツ界随一のマーカニアであるフロイド・メイウェザー選手が昨年12月、オークションに出したフェラーリエンツォが330万ドルで落札さている。

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