世界最年少大富豪はノルウェー20歳、19歳姉妹

 ノルウェーの20歳と19歳の姉妹が、世界の長者番付で現役最年少の大富豪となった。姉のキャサリン・アンドリーセン氏と、アレクサンドラ氏で資産はともに12億ドル。アンドリーセン家は同国でタバコ事業などを営んできた100年以上続く名家であり、現在は投資会社に形を変えて、一族の資産の12億ドルずつを受け継いだ。では、2人はどのような人物なのか。また、どのような一族なのか。


左から父ジョアン氏、キャサリン氏、アレクサンドラ氏
 アンドリーセン家は1849年にタバコ事業のティーダマン(現在は売却)を始め、国内最大手に育て上げており、現在は6代目となる。2005年に事業を売却し、その資金でプライベート投資会社「Ferd」となった。業態転換を決断した先代は2011年に亡くなり、翌2012年から2姉妹の実父であるジョアン氏が一家の当主となり、グループの代表者も務めている。

 ファミリーの資産は約440億円で、祖父から2人で約8割の資産が生前に譲渡されていることになる。しかも譲渡された時期が2007年で、2人はそれぞれ13歳と12歳ということになる。未成年ということもあって公開されていなかったが、成年となった今回のフォーブスビリオネアリストに初めて登場した。

 現在は、スイスの銃器大手SIGの過半数を所有する筆頭株主になるなど世界の有望企業への投資の他にも、プライベートエクイティ投資、ヘッジファンド投資も積極的に行なっているという。

 姉のキャサリン氏は現在、オランダのアムステルダム大学1年生。妹のアレクサンドラ氏はプロの馬術競技者として活躍している。


アレクサンドラ氏
 アレクサンドラ氏は自社のサイトで、「一族はわたしに成功するだけの十分な機会を与えてくれた。特に乗馬はね。でも、お金を持つことだけが成功ではない」と語り、乗馬で欧州のジュニアチャンピオンとなり、現在はプロの競技者となれたことに感謝をしている。と同時に「その責任を感じているし、Ferdがさらによくなるためにも手助けをしていきたい」と述べている。

 将来はどちらが継ぐのかはわからないが、ともに投資会社Ferdに携わっていくと思われる。※写真はいずれもインスタグラムより

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