アメックスプラチナのポイントは得なのか?

アメックスプラチナを持つ人の年収は?

 プラチナカードを所有している人は、どのくらいいるのだろうか。アメックスはその数を公表していないが、楽天リサーチが2011年に行った「クレジットカードに関する調査」に詳しく表れている。メインカードの保有タイプ別では「一般カード」が87.0%で最も多く、「ゴールドカード」11.3%となる。さらに「プラチナカード以上」となると、1.4%にとどまっている。

 アメックスのプラチナカードは、その限られたユーザーのなかのトップの人が使用するカードだ。


アメックスプラチナカード
 JCBが2015年に発表した「クレジットカードに関する総合調査」で、クレジットカードを選ぶ理由が「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」が53%を占める中、10万円以上の年会費を取るプラチナカードは完全に少数だ。

 プラチナカードを所有するのは、医師や経営者などのほか、大企業の幹部など、その年収は1000万円を超えている人たちだ。
 グリーンから始まり、ゴールドを一定額以上使用し続けたところ、インビテーションが届くというケースがほとんどだ。
 使用する金額もだが、支払いがきちんとされているかや、属性も判断されている。

ポイントはほかのカードのほうが得なことも

 クレジットカードを使用することで、どのくらいポイントがたまるのかは、気になるところだろう。
 アメックス・プラチナカードにポイント面での優遇はあるのだろうか。
「高額決済者は飛行機代を払わない」「空港でお金を使ったことがない」といった声を聞く。やはりそのくらいのポイントがたまるものなのだろうか。
「毎月20万円をアメックス・プラチナで支払ったならば、ポイントはどのくらいになっているか」を計算した。

 アメックスはカード利用金額100円ごとに1ポイントたまる。そのレートは一般的なもので、高くも低くもない。
 ポイントは、ビジネスカードであればオフィス用品や社内インセンティブ用のアイテムと交換することが可能なほか、カードの支払いに充当することもできる。提携する航空会社のマイルやホテルの宿泊に利用する手もある。

 毎月20万円使用すれば、2000ポイントずつたまり、1年間で24000ポイントたまる。それだけのポイントをマイルに換算した場合、どこまで行けるか? ANAのレギュラーシーズンをベースに計算した。

 24000ポイントあれば、エコノミークラスならば中国、香港、マニラあたりまで往復することができる。

 なお、ANAは1000ポイント=1000マイルで使用可能で、その後も変わらないが、2017年4月1日からはANA以外の17の海外提携航空パートナーのマイル移行のレートが、1250ポイント=1000マイルに変わる。
 レートが悪くなることになる。

 なお、ポイントのレートは標準的だが、航空会社と提携しているカードの中には、もっと効率よくマイルに交換できるものも存在する。

 アメックスは旅行に強さがあり、旅行時に様々な特典が得られることはお伝えしてきたが、「そんなに使っている人はいない」という声もある。あるユーザーは、子どもができ頻繁に旅行にも行けなくなってからは、まったくと言っていいほど特典は使っていないという。

 とはいえ、前出の楽天リサーチの調査で、クレジットカードの利用期間の項目で見ると、「10年以上」は、プラチナ以上が42.9%で、一般の18.6%、ゴールドの33.6%よりも高く、プラチナカードは長く保有し続ける人が多いという。

「プラチナで限度額の大きさとユーザビリティのほかに、よく言えば信用を、悪く言えば見栄を買っている」
 あるユーザーはそう語った。

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