ゆうちょ銀行が15億ドルのヘッジファンド運用へ

ゆうちょ銀行が15億ドルの社内ヘッジファンドを開始する予定である旨事情に詳しい関係者が語っていると、ファイナンシャルタイムズが報じている。

現在、日経平均はアメリカのダウ平均の動きに乗って好調ではあるが、国内のみを対象とした運用にはもはや限界がある、新たなレベルのリスクを取らなければならない段階にきていることの象徴と同紙は報じている。

ゆうちょ銀行をはじめとする日本の銀行は、日銀のマイナス金利政策下で利益を上げるためのさまざまな方法を模索している。今回のヘッジファンド設立は、その一環だ。

ヘッジファンドの運用は10月に大手町のフィナンシャルセンターでの開始を予定しており、現時点でゆうちょ銀行より正式に発表されているものではない。

日本の銀行で預金額第2位のゆうちょ銀行は2016年の低調からは回復基調ではあるものの、株価純資産倍率は0.46倍程度で、日本のメガバンクやアメリカの同業の企業よりも低く、。

ヘッジファンドの運用メンバーはゴールドマン・サックス証券、バークレイズ証券、フレディティ証券などの世界的ヘッジファンド出身者から選ばれているという。

ゆうちょ銀行はゴールドマン・サックス証券出身で国際金融に詳しい佐護勝紀氏が副社長を務めていたことで、ポートフォリオを株式や外国証券などへも振り向ける多角化を進めていた。佐護氏は今年4月、ソフトバンクグループの取締役に就任すると発表された。

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