隈研吾氏が手掛けた新「根津美術館」、3年半ぶりオープン

 全面改築のため、2006年から3年半休館していた根津美術館(港区南青山)が7日に新創開館する。

 新根津美術館の建物の設計は、建築家の隈研吾氏が手掛けた。また新ロゴマークはドイツ人デザイナー、ペーター・シュミット氏がデザインしている。美術館の外観はゆるやかな勾配の瓦屋根や縦格子風の外壁など、伝統的な和の要素と現代性を調和させた建築となっている。展示面積は改築前の約1.6倍に広がり、各展示室は庭園に面した開放感あるホールを中心に配されている。先端技術を駆使した展示装置や照明を使い、作品を鑑賞する上で最上の空間をつくり出した。

 開館から1年間は8回にわたる新創記念特別展が開催され、7日からはその第1部となる「新・根津美術館展―国宝那智瀧図と自然の造形」がスタートする。自然の崇高な美を描いた名品、国宝「那智瀧図」を中心に、高雅な水墨山水画や華麗な花鳥図屏風などの絵画作品が展示される。

根津美術館
開館時間 :午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料金 :特別展 一般1200円、学生1000円

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