松井秀喜の男の意地を応援するラテン系大富豪

 米大リーグでエンゼルスに移籍が決まった松井秀喜選手。どうしても外野を守りたいとの男の意地が叶った格好だが、それを応援したのが球団オーナーのアルトゥール・モレノ氏だ。日本ではあまりなじみのないこの辣腕経営者の素顔とは?

 松井選手とエンゼルスの契約は1年650万ドル(約5億8000万円)。ヤンキース時代の約半分となった。だが、年間1000万ドル(約8億9000万円)の副収入がヤンキース時代にはもたらされていたことから、超掘り出し物を買ったことになる。

 その決断を下してアルトゥール・モレノ氏は、米国スポーツ界で最も影響力のあるマイノリティー(少数派)ランキング1位にもなったことがある(スポーツイラストレイテッド誌発表)。日本での知名度こそないものの、米国ではやり手として知られる。

 エンゼルスのスタジアムはロサンゼルス郊外のディズニーランドに近い場所にあるように、前オーナーはウォルトディズニーカンパニーだった。2003年にそれを200億円超で買い取って、南米系初の大リーグオーナーとなった。アリゾナ州トゥーソンを本拠地とするモレノ氏は移民4世。フォーブス誌によると、資産は約1200億円。

高校時代に野球選手で、友人に会うたびに「夢は球団を持つこと」だと話してきたというほど。球団経営に関して最も熱いオーナーの一人でもある。そのラテンの熱い血が、チームを変えた。


松井秀喜選手

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