未来のラグジュアリートラベル、移動は“空飛ぶホテル”で

 英プロダクトデザインコンサルティング会社、セイモアパウエル(Seymourpowell)が飛行船を使用した「Aircruise」の構想を明らかにした。水素で浮き、太陽エネルギーによって動く巨大な飛行船で、狭い場所に長時間拘束される飛行機よりも、ずっと快適に目的地に到達できるという。

 発表によると、飛行船内部には巨大な空間があり、バー&ラウンジゾーン、4つの複層式アパート、ペントハウス、5つの小さいアパートなどがあり、ラグジュアリーホテルのように滞在・食事ができる。飛行速度は時速100~150kmで、乗客は100名程度乗せることができる。

 セイモアパウエルのデザインディレクターであるニック・タルボット氏は「未来のラグジュアリートラベルは、ストレスが多いエアラインではなく、より静かにゆったり移動ができるものに移行していくでしょう。現代では時間と空間のゆとりを持って旅することこそが贅沢であり、Aircruiseは未来の理想的な旅です」とコメントしている。

 目的地に素早く移動することよりも、移動の過程自体を楽しむ未来のエアクルーズ。実用化がいつになるかは明らかになっていないが、旅の選択肢が広がるのは歓迎されるだろう。



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