火山へ特別出張ディナー、溶岩で作る料理はいかが?

 アイスランドの高級ホテルのシェフたちが、常連客2人を溶岩が流れ出る火山に連れて行き、溶岩の熱で作った特別ディナーを振舞ったという。海外メディアが報じた。

 この刺激的なディナーを企画したのは、レイキャビクの高級ホテル「ホルト」のシェフ、フリッドガイアー・エリクソンさんと3人の同僚シェフ。エリクソンさんは3月21日にアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山が噴火したことを知り、「火山の溶岩で美味しいディナーを作りたい」と思ったという。エリクソンさんは「不可能だと言われると試したいという衝動を感じてしまう」と語っている。

 シェフたちは2台のトラックで火山の麓に行き、食材と調理器具、たくさんのシャンパンを運び込んだ。溶岩が流れる場所の近くにレッドカーペットを敷き、小さなテーブルと2つの椅子を置いて即席のダイニングが完成。招待された常連客2人はヘリコプターで現地に到着したという。

 エリクソンさんは「溶接工マスクや手袋も持参しましたが、溶岩に危険なほどは近づかなかったので、何も使いませんでした。でも溶岩の周りは暑く、溶岩の上で料理し始めた時には、冬用コートを脱がなければならなかった」と語っている。山は氷河に覆われ-30度の世界だったが、彼らの周囲は溶岩の熱で暑かったようだ。

 特別ディナーのメニューはロブスタースープ、溶岩で料理したロブスターとアンコウ、エシャロット。招待客はヴーヴ・クリコのシャンパンでこれらの料理を楽しみ、ヘリコプターと食事の費用として470ドル(約4万4000円)を支払ったという。

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