インドネシア政府は5日に開催した競売で、10世紀の中国の沈没船に積まれていた約27万点の宝石類を出品したが、今回落札には至らなかったことがわかった。落札予想価格は総額8000万ドル(約75億円)で、インドネシアの競売では最高価格になると予想されていた。
海外メディアによると、この船は2004年にジャワ島沖で発見された10世紀の中国の沈没船で、アジアで発見された沈没船では最大級。競売には、船の中から発見された磁器、宝石、クリスタル、刀などを含む27万1000点が出品された。
今回の競売は世界のコレクターたちの大きな注目を集めていたものの、競売に参加するには事前に1600万ドルを預けなければならないというインドネシア政府の規則があり、それがコレクターの参加意欲をそいでいると報道されていた。