バフェット氏の息子が富裕層の子育てに苦言

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の息子、ピーター・バフェット氏(52)が、4月末に発売された自身の著書「Life is What You Make it: Finding Your Own Path to Fulfillment」の中で、富裕層の子育ての理想について語っている。

 世界的富豪で「オマハの賢人」と呼ばれるバフェット氏だが、3人の子供の末っ子ピーター氏はミュージシャンであることで知られる。ピーター氏は同書の中で、自身がバフェット氏にどのように育てられ、自分の人生をどのように切り拓いてきたかを告白。裕福な親の元に生まれたが、バフェット氏の教えのお陰で傲慢にならず、正常で幸福な人生を歩むことができたと発言している。

 ピーター氏は「富裕層の子供たちは、親の富によって甘やかされて人間的にダメになっていく。子供たちが欲しがるものを何でもあげてはいけない。」と、富裕層の親が陥りがちな子育ての過ちについて言及。自身は若い時から質素な生活を送るようしつけられ、自分が一生続けられる仕事をみつけなさいと両親に言われて育ったという。ピーター氏は物質的な富よりも、自分の価値観を持ち、自分が情熱を傾けられることをみつけ、それを達成する喜びを教えることが大切だとしている。

 また同書の中では、ピーター氏が19歳の時に、バフェット氏から9万ドルの株を譲渡されたことも明かしている。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる