フマキラーは13日、エステーに358万株、金額にして約16億円の第三者割当増資を実施すると発表した。これで現行保有分を合わせたエステーのフマキラー株保有比率は15.1％となり筆頭株主に躍り出る。約12％のアース製薬は2位株主になる。
両者の発表によると、エステーはすでに、フマキラー株4.76％保有。今後は増資しフマキラーはエステーから取締役を受け入れる。両者の業務と資本の提携しお互いの強みを活かした事業を推進していくためだという。
もちろん、買収防衛策の一貫ではないかと見られている。一昨年から、殺虫剤業界最大手のアース製薬が、経営統合することを目的にして業界3位のフマキラー株を買い進めてきた。今後は対向して買い増していくのかどうか注目される。
