ビル・ゲイツ氏ら大富豪の夏休みの過ごし方

 世界の大富豪たちは毎年サマー・バケーションをどこでどのように過ごしているのだろうか? 米フォーブス誌が世界の富豪の夏休みの旅先について取り上げている。

 同誌によると、例えば映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏は昨年夏、妻とともにアイルランドを旅行。詩人のデヴィッド・ホワイト氏が率いるツアーに参加したもので、古代の巨石遺跡が多数点在し、珍しい動植物の宝庫でもあるバレン高原を訪れた。

 マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏は、クロアチアの人口3800人の小さな港町、スクラジンに家族と共に滞在。ゲイツ氏は町中を歩きまわり、地元のレストランを訪れるなど、リラックスモードで地元の人々と交流した。また川自体が国立公園に指定され、いくつもの滝や湖があるクルカ国立公園を訪れて自然を満喫している。

 また近年、大富豪たちに人気の旅行地といえばアフリカだ。アフリカ大陸には知る人ぞ知る5つ星の豪華サファリ・ロッジがあり、そこで優雅に滞在しつつ自然を楽しむことが富裕層の間で人気になっている。例えば、タンザニアの世界遺産・ンゴロンゴロ自然保護区にある「ンゴロンゴロ・クレーター・ロッジ」。標高2400メートルのクレーター外輪に建ち、周囲は雄大な大自然。しかし一歩室内に入ればシャンデリアが輝き、アンティーク家具が並び、まるで欧州のシャトーにいるよう。リゾートの贅沢さと野生生物と出会える冒険とのギャップが、彼らを惹きつけているという。

 もちろん伝統的なバケーション・スポット、米ニューヨーク州の高級リゾート地・ハンプトンズやコロラド州アスペン、カリブ海などで過ごす富豪も多い。カリブ海ではヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏が所有する島、「ネッカー・アイランド」が有名。1泊約100万円で宿泊することができ、ヨット、水上スキー、サーフィンなどあらゆるマリンスポーツを楽しむことができる。同島では4月から3人乗りのプライベート潜水艇「Necker Nymph」の貸し出しも開始していて、1週間2万5000ドル(約228万円)でレンタルできる。

 富裕層を対象にしたラグジュアリー・トラベル・アドバイザー「ブラウネル・トラベル」CEOのトロイ・ハース氏によると、金融危機後、休暇の目的が変化した富裕層が多くなった。ラグジュアリー市場は再び堅調に伸びているが、豪華さや派手さを追求した旅行をする人は少なくなり、家族や伝統文化、環境問題や慈善活動などをテーマに旅を計画する人々が増加傾向にあるという。

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