偶然落札したガリレオの指、フィレンツェの博物館で展示

 17世紀のイタリアの天文学者、ガリレオ・ガリレイの2本の指が、8日よりフィレンツェのガリレオ博物館で展示されている。

 展示されているのは、1642年に77歳で死去したガリレオの右手の親指と中指。死後約100年後の1737年に行われた埋葬式典で、フィレンツェのサンタ・クローチェ教会に遺体を移動させた時に、ガリレオの賛美者たちによって指・歯・脊椎が切り取られていた。

 その後、ガリレオの指は何人もの美術コレクターの手にわたるうちに行方不明に。脊椎は、ガリレオが20年間講師を務めたパドワ大学で保管されていた。今回展示される親指と中指は、昨年あるコレクターがオークションで他の美術品と一緒に偶然落札したという。

 ガリレオ博物館は、2年間閉鎖されていたフィレンツェの科学歴史博物館が、8日に名称を変えてリニューアルオープンしたもの。ガリレオの他の指は以前からこの博物館に常設展示されていた。指のほかにガリレオの望遠鏡なども展示されている。

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