12億円で落札のルーベンス絵画に贋作疑惑浮上

 先週開催されたクリスティーズのオークションで900万ポンド(約12億円)で落札されたスペンサー伯爵家所蔵のルーベンスの絵画に、贋作疑惑が持ち上がった。

 故ダイアナ元英皇太子妃の実家であるスペンサー伯爵家は、今月6日に英ロンドンで開催されたクリスティーズのオークションに、ルーベンスの絵画「ア・コマンダー・ビーイング・アームド・フォー・バトル(A Commander Being Armed for Battle)」を出品。900万ポンド(約12億円)で落札されていた。

 しかし先週末になり、スペンサー家が最初にこの絵画を出品しようとした競売会社が、クリスティーズのライバル会社であるサザビーズだったことが判明した。サザビーズは外部の芸術コンサルタントに、絵画が本物のルーベンスの作品かどうかの検証作業を依頼。その結果、本物であるという確証が持てなかったために、出品を断ったという。

 クリスティーズは美術専門家がルーベンスの作品であると確認し、またX線と赤外線の試験を行い、本物であると確認したと反論している。スペンサー家はこの件について、まだコメントを出していない。

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