相続税500億円免除のNYヤンキースオーナー

 13日亡くなった、米大リーグNYヤンキースの名物オーナーだったジョージ・スタインブレナー氏(享年80)。同氏の資産は米経済誌フォーブスによると11億5000万ドル(約1000億円)になるが、亡くなった時期が今年だったために、相続税が免除される。今年か来年か。それで大富豪の一族にとっては大きな明暗が分かれてしまう。

 現行の連邦税制の相続税では、段階的に免除されて2009年は、資産総額350万ドル(約3億1000万円)までが免税、2010年はすべてが免除。しかし一転して2011年になると100万ドル(約8900万円)まで免除額は下がる。しかも、最高税率は45%から55%に上がってしまう。

 一族にとっては、今年か来年かの時期が違うだけで、末代まで関わる事態だということがおわかりだろう。感謝されるかもとまで言ってしまうと、言い過ぎだろうか?

 先に亡くなったテキサス州の大富豪ダン・ダンカン氏は、約4000億円分の相続税が免除になった計算になる。「最初に相続税が免除されたビリオネア」とも報道された。

 今年もあと5カ月あまり。人の生死の先行きはわからないが、それで不公平感が出てしまう法律が問題なのか?


ジョージ・スタインブレナー氏

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