年収3億円のBP社長が退任へ、不祥事の対応マズく

 メキシコ湾での原油流出問題をめぐって、英原油大手BPのトニー・ヘイワード(52、Tony Hayward)最高経営責任者(CEO)が近く辞任を発表する、と英BBCなど複数メディアが報じている。

 ヘイワード氏は6月末の米下院公聴会で証言した際には、しどろもどろで珍回答が多い上に、原因を特定できなかった。その翌日に、英南部沖で開催されたヨットレースを訪問。自身が所有する数千万円のヨットに乗船しているところを撮影される、という大失態を犯かすなどしている。

 この際には、BPの広報による説明では、原油流出事故以来まったく休みを取っていなかったのだという。だが、こうした状況下では常にシャッターチャンスを狙われていることを忘れたのだろうか。

 ヘイワード氏の昨年の給与104万5000ユーロ(約1億2000万円)、ボーナス209万ユーロ(約2億3600万円)で、合計約3億円6000万円になる。1982年にBPに入社、以来同社一筋で2000年から取締役、2002年副社長、2007年から社長に就任した生え抜きの社長は、不祥事の責任、また、その際の対応のマズさを突かれて、BPを去ることになるのか。

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