「AKB商法」で吉本興業のNMB48は成功するか?

NMB48は「遊休不動産」の利用?


AKB48左から前田敦子さん、大島優子さん、篠田麻里子さん
「NMB48」。ファンならば言わずと知れた、大人気アイドルグループ「AKB48」の大阪バージョンだ。まだ正式始動前だが、事務局が「吉本興業」内に置かれており、吉本主導で展開されていくようだ。地元の同業者や記者の間からは、賛否両論の声があがっているが「うまいことやるかも」という声もあがっている。どういうことなのか。

 大阪・難波にある、お笑いの殿堂と言われる「なんばグランド花月」(NGK)。日々、漫才、落後、さらには名物「吉本新喜劇」などが行われている。この同じビル、同じフロアーにNMB48の「常設劇場」となる会場がある。要するに、1階からエスカレータで上がって「右に行けば新喜劇、左に行けばNMB48」というふうになるのだ。

 エスカレータを上って左に曲がったところにあるのは「よしもと∞ホール」。30~200人くらいまで収納可能なホールだ。かつては、稽古場、R-1などの1次予選なども行われ、現在は小規模の興行などを行っている。

 吉本興業は、上場企業の時代は投資家の間で資産持ちのストックリッチ企業としても知られていた。今回のNMB48の稼働は「遊休不動産」の利用という見方もできる。

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