ハプスブルク家縁の世界最高級ブルーダイヤをNYで展示

 オーストリアのハプスブルク家、ドイツの名門ヴィッテルスバッハ家ゆかりの世界最高級ブルーダイヤモンドが、米ニューヨークの「アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)」で来年1月2日まで特別展示されている。

 展示されているのは、31.06カラットのブルーダイヤモンド「ヴィッテルスバッハ・グラフ・ダイヤモンド(Wittelsbach-Graff Diamond)」。

 元々は、2008年12月にクリスティーズのオークションで2430万ドル(約19億6000万円)で落札された「ヴィッテルスバッハ」という名前の35.56カラットのブルーダイヤモンドだったが、その後リカットされて「ヴィッテルスバッハ・グラフ・ダイヤモンド」と改名した。落札したのは、“キング・オブ・ダイヤモンド”と呼ばれる高級ジュエラー「GRAFF」の創業者、ローレンス・グラフ氏。

 「ヴィッテルスバッハ」はインドで採掘後、スペイン国王フェリペ4世が娘のマルガリータ王女とハプスブルク家の神聖ローマ皇帝レオポルト1世との婚約を祝し、1664年にマルガリータ王女に贈ったダイヤ。1722年以降はドイツ・バイエルンの名門ヴィッテルスバッハ家に受け継がれていた。


2008年落札時の「ヴィッテルスバッハ」とマルガリータ王女の肖像画

        

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