モナコも仏ホテル格付けへ移行、5ツ星は「オテル・ド・パリ」など4軒

 フランスのホテル格付けが4ツ星から5ツ星へ移行して約1年が経ったが、5ツ星の上に、さらに最上級クラスの「パラス」が2011年前半より設置される。フランスの格付けが刷新されたことを受けて、モナコ公国内のホテル格付けもこれまでの4ツ星から5ツ星へ移行。4軒のホテルが5ツ星ホテルに認定された。

 今回5ツ星に認定されたのは、「モンテカルロ・ビーチホテル」、「ホテル・メトロポール・モンテカルロ」、「オテル・ド・パリ」、「オテル・エルミタージュ」の4軒。このほか、4ツ星が「ポール・パラス」「フェアモント・モンテカルロ」など4軒、3ツ星が5軒、2ツ星が2軒認定された。


モンテカルロ・ビーチホテル
 フランス領に位置する「モンテカルロ・ビーチホテル」は、モンテカルロSBMの施設として初の5ツ星ホテルに認定された。同ホテルはヨーロッパのロイヤル・ファミリーや世界のセレブリティたちが顧客リストに名を連ねる超高級ホテルだったが、世界的な女性現代デコレーター、インディア・マーダヴィ氏をデザイナーに迎えて改装工事を行い、2009年春にリニューアルオープン。歴史的建物とモダンデザインが調和した魅力あふれるホテルへ生まれ変わり、今回5ツ星の1つに認定された。

ホテル・メトロポール・モンテカルロ
 同じく5ツ星に認定された「ホテル・メトロポール・モンテカルロ」は、インテリア・デザイナーのジャック・ガルシア氏によって2004年に改装された、地中海の暖かな雰囲気と豪華さを兼ね備えた近代的ホテル。ホテル内には2ツ星レストラン「ジョエル・ロブション」と「YOSHI」、ラグジュアリーなスパ施設、ESPAが入っている。

 「オテル・ド・パリ」は1864年創業のモンテカルロの象徴的ホテル。世界のセレブリティに愛され続ける格式あるホテルで、ロビーや天井にはベル・エポック様式の海洋動物のレリーフが刻まれ、エントランスではルイ14世の騎馬像が迎えてくれる。ホテル内には3ツ星レストラン「ルイ・キャーンズ」、1ツ星「ル・グリル」などが入っている。


オテル・ド・パリ
 「オテル・エルミタージュ」は1895年創業の、オテル・ド・パリの姉妹ホテルとして建てられたホテル。5棟から成り、ベル・エポック時代から受け継がれる洗練された優雅さと奥ゆかしさを極め、隣接する壮麗な「オテル・ド・パリ」と対照的に女性的な雰囲気が漂う。パリのエッフェル塔の建築家、ギュスターブ・エッフェルにより創られた「ジャルダン・ディベール」(ロビー天井)は、重要文化財に指定されている。客室のアメニティはブルガリ製。

オテル・エルミタージュ
 フランスのエルヴェ・ノヴェリ観光担当相は今月8日、最上級クラス「パラス」の評価基準・認定方法・審査委員会メンバーなど詳細を発表した。認定基準は5ツ星をさらに強化したもので、2回の審査をクリアしたホテルが認定される。有効期限は5年間。モナコのホテルが「パラス」認定を受けるかどうかにも注目が集まっている。

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