英王子のお相手ケイト・ミドルトンさんの家系

 英ウィリアム王子と婚約したケイト・ミドルトンさん。英国では王室以外から王妃候補が出ることは約350年ぶりだということも、国を超えて祝賀ムードが広がっている一つの要因かもしれない。だが、ケイトさんは日本風でいえば、れっきとした富裕層で立派な家庭の出身である。

 まず「一般」とはいうものの、それは英国独特の階級社会らしい物の見方に由来する。ケイトさんは実業家の父親と、客室乗務員の母親との間に、1982年に生を受ける。子供用玩具販売で大成功した裕福な家庭であり、日本で言うなら立派な家庭だと位置づけられるだろう。あくまで、階級社会の空気が残る英国の旧貴族階級から見れば、「一般」というだけなのだ。

 確かに、母方のキャロル・エリザベスさんの方は炭鉱労働者、店員、農業など労働者階級出身者が多く見られる。また、旧姓ゴールドスミスだが、あの名家との関係は確認できない。ただし、キャロルさん自身は今や大成功した玩具メーカーの代表者で、現代においては立派に上流階級にあたる。

 一方の父方のミドルトン家は、直近ではパイロット、弁護士、実業家ら社会的ステータスの高い職業が多い。英国の繊維産業の中心地でもあるリーズ市では栄えた家でもあり、同市長を2人も輩出したこともある。貴族階級ではなかったものの、古くから地方の名士的な存在として、知る人ぞ知る家系であったようだ。

 もちろん、そうした祖先の血縁が、たとえ王室との結婚であろうとも障壁とならない今は、とても良い時代なのかもしれない。


ケイト・ミドルトンさん一家。前列 は自身と両親、後列は妹と弟

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