月20万円以上は常識? 最高峰アンチエイジングの今【1】

クリニックに通う富裕層が選ぶ最新アンチエイジング法


カネボウが11月に発売した12万6000円の 「インプレス グランミュラクリーム 」
 価格12万円以上のアンチエイジングクリームや1本2万円の化粧水、高級美肌サプリメントなど、富裕層をターゲットにした最高価格帯のメークアップ化粧品やスキンケア商品が今続々と発売され、美容業界で大いに注目されています。

 アンチエイジングというと、世間では高機能クリームやサプリメントというイメージがありますが、では実際、美容クリニックに通う富裕層はどのようなアンチエイジング方法を選び、実行しているのでしょうか。

 「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」は今回、東京都港区の美容内科・皮膚科クリニック「M’sクリニック南麻布」の伊藤まゆ先生に、富裕層の最新アンチエイジング事情について話を聴きました。


ラ・プレリーが2011年2月に発売する「スキンキャビア イルミネーティングシステム」。 5万3550円の高機能美容液など。

最高峰のアンチエイジングは成長ホルモン投与


伊藤まゆ先生
―こちらのクリニックに通う富裕層の方は、どのようなアンチエイジング方法を生活に取り入れているのですか?
「最高峰のアンチエイジングの一つは、サプリはもちろんのこと、成長ホルモンの注射を打つことです。成長ホルモンは1ヶ月10万円から20万円くらいかかり、それにサプリメントを加えると平均月15万円から20万円くらいかかります。成長ホルモンの投与は40代くらいから始める方が多いですね。ただし、成長ホルモン注射は良性の腫瘍を大きくする可能性がありますし、悪性腫瘍があるとできないため、人間ドッグを受けていることが前提となります。

当クリニックでは、人間ドッグで行わない項目(成長ホルモンやストレスホルモンなど)の値を調べます。それが、最も安定している30代前半くらいの値に対し、少ない場合に、成長ホルモンを適量、注射で補充していきます。成長ホルモンは、投与を続けていくと、数ヶ月後から糖や脂質の代謝がアップし、筋肉量が増加、痩せやすくなる、眠りが深くなり疲れにくいなどの効果や、美肌になる、髪が丈夫になるなどの美容効果も含め様々なメリットがあるので、富裕層の方を中心に補充療法の経験を持つ人は増えています。成人への成長ホルモン投与はアメリカで、アンチエイジング専門医療機関での著名人への実績が長く、私はラスベガスの医学研究所でノウハウを勉強してきたのち、日本人に合うようにアレンジして提供しています。

まだ年齢も若く、成長ホルモン注射の適応ではない方には、成長ホルモンの分泌を促進させるサプリメントを摂取してもらっています。費用は月1万5000円〜2万円くらいなので、効果の割に比較的安価なサプリメントです。成長ホルモンを投与している場合も、このサプリを摂取すると成長ホルモンの投与量を最小限にできるので、併用しています。」

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