英国がオンラインカジノに秋波を送る

 ジブラルタルと言えば英国の海外領土で軍事上の拠点としても知られるオフショアだ。一方で、オンラインカジノの街としても知られているが、来年から税率が上がる見込みで、労働人口の多くを占めているオンラインカジノ産業の今後の動きに注目が集まっている。

 ジブラルタルはスペインと陸続きで、オフショアなどにも力を入れるが、オンラインカジノ会社のいくつかが籍を置くことでも知られる。実際に、労働人口の12%を占める約1800人がオンラインカジノ関連の仕事に従事するという島だ。

 ただ、一部ではオンラインカジノ業者では税金に関して違法行為や脱法行為が行われている例もあり、EU全体で1~10%の増税をしようという流れができているのだという(英BBC)。

 英国の政府機関が、オンラインカジノ業者の許認可を始めることを検討しており、英国に移転する業者が出てくるのかどうか注目されてもいる。リアルカジノではないものの、日本もそうだがカジノ経済を誘致したい、という思惑はどこの国にも共通しているようだ。

 ただ、実際には英国の最高税率は高く、ジブラルタルにいる特典から考えれば、英国本土に移すメリットはなさそうだ。

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