UCCがコーヒー価格を20%値上げ、原料価格高騰のため

 UCC上島珈琲は25日、家庭用、業務用ともにレギュラーコーヒーの出荷価格を値上げすることを発表した。3月10日から。

 コーヒー生豆国際相場は、2010年から上昇し、年末には1ポンド=240セントを超え、約1年で70%以上の高騰し、現在も高値水準を維持している。原因としては、コーヒー消費が拡大する一方で、生産国の体制が整わなかったり、天候が不順であったりして、需給のアンバランスがもたらしたものだと考えられる。世界在庫は過去最低水準となっている。

 特に、コロンビアの減産の影響は大きく、1ポンド=300セント近くまで高騰している。同社は「需給の逼迫という基礎的要因は当分緩和される見通しが少ない」としている。

 家庭用レギュラーコーヒーについては、3月10日からメーカー出荷価格の、小売店の実質店頭価格は20%程度値上げ、業務用レギュラーコーヒーは、3月から納入価格を順次改定する予定だ。全国の直営の挽き売りコーヒー店についても、レギュラーコーヒー主要アイテムの販売価格を1キロ=200円~300円値上げする予定だ。

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