チュニジア前大統領夫人が50億円分の金塊を持ち出し

 チュニジアのベンアリ前大統領のレイア夫人が国を脱出する際に、チュニジア中央銀行から金塊1.5トンを持ち出した模様だと、仏高級紙ルモンド(電子版)が伝えた。現在の市況から50億円以上に相当する。

 権力の座を奪われた権力者は、金や宝石を常に持って逃げるという風習は変わらないようだ。フィリピンのマルコス大統領のイメルダ夫人も宝石を大量に持ち出している。やはり、どこへ逃げても取引が可能な換金性が高い資産だということで、重宝されているようだ。

 ちなみに、ワールドゴールドカウンシルやIMFなどのデータから見れば、チュニジアには6.8トンの金があったという。そのうちの20%以上をレイア夫人が持っていたということになる。

 持ち出しを要求した際には、一度は断られたそうだが、最後は銀行側も断り切れなかったという。

 また、ルモンドによると、レイア夫人の脱出先はアラブ首長国連邦のドバイだとされている。また、ドバイ経由でサウジアラビアに入ったとの情報もある。

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