グルーポンのおせちは偽食材使っていたことが判明

 正月のおせち騒動があったグルーポンで、同社が「謹製おせち」を調査した結果、表示と違う食材が使用され、しかも通常価格の表示が不適切であったことが判明した、と発表した。

 これは、クーポン共同購入サイト「グルーポン」で提供された、おせち料理で500セット分を提供できずに、広告と実物の内容表示があまりにも違う点や遅配があったことで、消費者に返金するなどした騒動。グルーポン、提供元の外食文化研究所、さらには、グルーポン本国の創業者が謝罪する大きな騒ぎとなった。

 発表によると、商品500セット分の食材を調達することができず、表示と異なる食材が使われていたことが判明したという。

◆表示内容             ◆実際
才巻き海老の白ワイン蒸し      バナメイ海老の冷製
キャビア              ランプフィッシュの昆布巻き わかさぎの昆布巻き
焼き蛤 (欠品)        
くわいのバルサミコ風味       たたき牛蒡
シャラン鴨のロースト        合鴨のロースト(国産)
鹿児島産黒豚の京味噌漬け      黒豚の京味噌漬け(アメリカ産)
生ハムとカマンベールチーズ     生ハム&クリームチーズ

 また価格についても表示が不適切だと認めた。外食文化研究所は、通常価格が記載された申し込み画像をグルーポンに提示し、店舗で常連客にこの内容でおせち料理の案内を行っていると説明。グルーポンは、おせちが店頭で販売実績があると判断したという。

 だが、景品表示法で通常価格として表示するには「最近相当期間にわたって」販売実績が必要となるが、この点を完全に見落としていた。それが、今回の調査で初めて気がついたという。

 グルーポンは「本件商品の販売に関与した者としての社会的、道義的責任を重く受けとめております。今後は、クーポンに関する商品及びサービスの提供会社に対して、当該商品及びサービスに関する情報の客観的な根拠の説明及び提出を求めることに努めるとともに、より一層の業務管理体制の強化を図ってまいります」と謝罪した。

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