中国富豪が欲しいのは愛人より女性ボディガード

 中国・北京では先日、「特殊人材オークション」が開催され、女性ボディーガードが18万元(約220万円)で落札され話題を集めた。落札額に加え、年俸は21万元(約260万円)に上るという。

 今回「女性ボディーガード」として落札されたのは山東省出身の肖芸(仮名)さん(23歳)だ。中国式レスリングの大会で過去何度も優勝を果たし、「180センチの巨漢でも、4,5人立て続けに倒すことができる」と話す。彼女は初めは軍隊に入っていたが、2009年退役し友人の紹介で北京のあるボディーガード会社に就職した。その時、友人に5年で100万元(約1200万円)稼げると言われ、就職を決めたという。

 中国の富豪ランキング調査によると、中国人で資産総額が1000万元(1億2000万円)を超す人は既に10万人に上るが、富を手にすると真っ先に考えるのが身の安全。中国では、実際に富裕層を狙った犯罪が多発しており、身の危険を感じて海外に移住する富豪もいるほど。

 こうした中、ボディーガードの需要性は年々高まっている。特に女性ボディーガードは、妻や子供のために雇われるほか、秘書という立場で活動でき、外部から疑われにくいため、男性ボディーガードよりも需要が高いという。

 映画やドラマのイメージから世間的に「美人ボディーガード」というイメージが強いが、これについて肖さんはどう考えているのだろう?「雇い主が一番求めているのは、容姿ではなく力強いボディーと何かあった時にすぐに動ける頭です。世の中の人たちは誤解している。私たち女性ボディーガードは花ではなく“花瓶”なのです」と話していた。女性ボディーガードは、時には秘書として外国語の習得を求められることもあるという。

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