ケンブリッジ大学、2012年から学費を3倍に値上げ

 英ケンブリッジ大学が、英国・EU地域出身学生の年間授業料を、2012年から最大9000ポンドに値上げすることを検討していることが、同大学の内部資料より明らかになった。英デイリーメール紙などが報じた。

 9000ポンドは、ケンブリッジ大学の従来の授業料の約3倍。内部資料には「2012年からの授業料は限度額の上限、すなわち9000ポンドにするべき」と書いてあったという。また学部や学科に関わらず、授業料を9000ポンドで統一するべきとも記されていた。しかし、世帯年収が25000ポンド以下の家庭の学生については、授業料の減額や奨学金の支給が認められるという。
 
 英国では貧富の差による教育格差が深刻で、今年1月に発表された調査によると、私立校卒業生のオックスフォード大学・ケンブリッジ大学への進学数は公立校の約55倍で、各家庭の収入格差が教育格差に直結する事実が示されていた。「大学授業料の値上げを政府が認可すれば、教育格差はより大きくなる」とコメントしていた専門家らからは、「予想通りの結果」という声が出ている。

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