塩見美喜子・慶大准教授が猿橋賞

 「女性科学者に明るい未来をの会」(古在由秀会長)は20日、自然科学分野で優れた業績を挙げた女性研究者に贈る「猿橋賞」の受賞者に、塩見美喜子・慶応大医学部准教授(47)を選んだと発表した。

 塩見さんは、RNAで遺伝子の働きが抑えられる「RNAサイレンシング」と呼ばれる仕組みを分子レベルで研究。ショウジョウバエで解析したところ、生殖細胞でだけ働く特定のRNAが、他のRNAとは異なる生合成経路で作られるというモデルを提唱したことが評価された。

 塩見さんは名古屋市出身。岐阜大農学部を卒業後、米ペンシルベニア大の研究員を経て、京都大で農学博士号、徳島大で医学博士号を取得。昨年から現職。

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