ホリエモンの究極の美食体験「5億円持ってるなら、5億全部使っちゃえ」

(前半はこちら→女優も常連!“札束の味”のワインが飲めるホリエモン行きつけの店とは?

一番感動したのは40年物の梅酒、めっちゃくちゃ旨い


ホリエモンこと堀江貴文氏
―小説のモデル以外の飲食店で、おすすめの店はありますか? 突き抜けた美食体験ができそうなお店や、上場企業の社長レベルの人じゃないと知らないような店など。

「んー。でも、そういうのってお金だけじゃないじゃないですか。人脈とか。例えば、すごいワインとかを持ってる人とかがいるわけですよ。僕が最近ワインをよく飲ませてもらってる人は、ワインの輸入商を一応やってるんだけど、もう70何歳で、生まれてから一度も働いたことがない。実家は元々木場の材木商で、ものすごい金をもっていて、ずっと道楽三昧。戦後最大の女の子1000人以上いたキャバレークラブをやっていたりとか、あとは超高級和食料亭をやっていたりとか。

彼のうちにいくと、セラーに100年ものの紹興酒があったり、100年以上経ったポートワインなんて山ほどある。彼に飲ませてもらって一番感動したのは、40年物の梅酒です。めっちゃくちゃ旨いですよ。40年寝かした梅酒、その人の息子が生まれた年に、50本くらい仕込んだらしいんです。」

―その梅酒は、お金があっても買えないですね。
「その40年ものの梅酒はそうですね。でも、彼のような人は、ワインを基本的に持ち込むんです。馴染みのお寿司屋さんとか、ふぐ屋さんとか、旅先とか。シャンパン、白ワイン、赤ワイン……ばーっと並んで。みんなで1本ずつ飲んでいって、いろいろ薀蓄があったりとかして、それを聞いてるわけですけど。

例えば、僕の生まれ年って1972年なんですけど、ワインは本当にダメな年なんですよ。で、たまたま僕含めて72年生まれの人が3人いたんで、『あんまり美味しくないと思うけど、72年のロマネ・コンティを飲もう』という話になって、72年ロマネ・コンティを飲む会をやったんですが。72年のワインって澱がすごいから、3分の2くらいしか飲めない。もったいないので、たまたま寿司屋にいたんで、澱を布でこして、そこに醤油入れて、まぐろの漬けをつくってもらいました。突き抜けた美食体験って、例えばそういう体験なんじゃないですかね。そういう感動体験みたいな。」

―お金があるだけではできない体験こそが、富裕層らしいということでしょうか。
「お金で解決できる問題じゃないです。『金があります、これやってください』って言って、『はい』って言われてやってもらえる体験には、感動はないと思います。そういう風な人脈を作らなきゃいけない。さっきの例は、72年のロマネ・コンティを持っていかなきゃできない体験。そういうことをやってもらえるくらい、お寿司屋さんとも仲良くなってなきゃいけないし。」

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