facebookのとんでもないPER(株価収益率)

 来年以降にも新規株式上場(IPO)との観測がなされている、SNS最大手フェースブックだが、500億ドルと試算された企業価値は割高ではないかとの声が上がっている。それは主幹事であるゴールドマンサックスの意向によるところが大きく、過大にして危険な資金調達になるのだろうか?

 フェースブックの2010年の売上高は20億ドル、純利益は4億ドル。企業価値と売上との差は実に、25倍にもなる。PER(株価収益率)が算出できれば、おそらくとんでもない数値になるだろう。

 ただ、成長スピードも早く、今年の売上高は40億ドル以上と予想される(イーマーケター調べ)。2010年の純利益率を20%と見れば、純利益は8億円と見積もることができる。

 思い起せば、日本の2000年のITバブルだが、ソフトバンク、光通信などのPERは優に1000倍を超える水準となっていた。ただ、あくまでもその未来の可能性に期待しての株価なので、とんでもないPERが算出されるのは仕方がない。

 企業価値がゴールドマンの都合で過大評価だと言われるが、とんでもない成長スピードを見せるフェースブックは、こうした声をはねのけることができるか。

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