商品先物トレーダーは農家のツイッターを見るのが常識

 ソーシャルメディアがトレードの世界にも影響力を持つにいたっているが、米国では農家のツイッターがコモディティトレーダーを動かすまでになっているという現象が起きている。

 この模様は米CNBCで特集された。米ネブラスカ州で、農場主がトラクターを運転し、左手でハンドルを操作しながら、右手でスマートフォンをいじる。かつては想像だにできなかった光景だ。

 目的は遊んでいるわけではなく、ツイッターで、ファーミングコミュニティーなどで情報交換をするためだ。

 実際には様々な情報がリアルタイムで、つぶやかれている。例えば、ネブラスカ州のある農場主は「ガンの群れが南の空に向かって、急いで飛んでいくぞ。悪い兆候だぞ」と仲間たちにツイートしている。こんなふうに、天候、作物の育ち具合、収穫の様子などなど様々だ。

 実際にこうした情報をトレードに活用しているのが、コモディティトレーダーのトーマス・グリサフィ氏。トレード部屋のデスクの上にモニターが数台あるが、そのうちの一台が
ツイッター専用なのだ。

 「ニュースよりも早く安く、情報が手に入る」と、グリサフィ氏は語っている。

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