東電の清水社長「(株価下落)厳粛に受け止める」

 東京電力の清水正孝社長が13日、同社で会見し、福島第一原子力発電所の事故について「放射性物質を外部に放出させるという重大な事故によって、住民の方々、お客様、株主、広く社会の皆さまにたいへんなご迷惑をおかけし深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 進退や、今後の事故の収束について、INES(国際原子力・放射線事象評価尺度)の評価を「レベル7」に引き上げたこと、さらには今後の補償のことなどについて質問が集中した。

 進退については「出処進退を含め、経営責任について現時点でコメントする状況にないと考えます。日本経団連副会長と電事連会長については辞任したい」と述べ、事態の収束を最優先する考えを示した。

 また、一部報道に出た、補償を他の電力会社と相互扶助することについては「承知いたしておりません」とした。資金の工面については「聖域のないリストラ」に着手し、「財務的な手立てを講じる必要があれば講じる」とした。

 株主にとっては気になっている上場維持か否かについては「(株価下落は)重く厳粛に受け止めています。上場廃止は今の時点で考えることではないと考えます」と話した。


清水正孝社長(東電本社)

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