安楽死を推進してきた「ドクター・デス（死の医師）」の異名を取る、ジャック・ケボーキアン元医師が3日、米ミシガン州の病院で死去した。83歳だった。
ケボーキアン氏は、余命がいくばくもない末期患者を自殺させ、その数は100人以上に上るといわれる。自殺装置と呼ばれる「タナトロン」「マーシトロン」というものまで開発した。
1999年に、男性を安楽死させたとして殺人罪に問われ有罪判決を受け、8年間服役した。07年には自身の健康状態が悪くなったことから、保釈された。その後は、医療現場の一線を退き、安楽死の医療処置はいっさいせずに、講演などで啓蒙活動を行っていた。
