元東電社員が賞与明細を公開


東京電力本社
 元東京電力社員という男性が、10年以上前の賞与明細の画像をインターネット上にアップし、注目を集めている。金額は100万円弱。平均年収は757万とあるが、元社員は「私は20代ですでに超えていました。いかに世間に金額を低く見せるか、東電は知恵を絞る」と告白している。

 電力業界では、6月は夏季賞与が支給される。それで男性は、必死に復旧作業をしている作業員や被災者の事を考え、「情報を小出しする東電にもいい加減に嫌気が差した」などとして、公開に踏み切った。10年以上前のものだが「10年過ぎたので時効」としている。

 この男性は当時は、社内の平均年齢には及ばない年齢で単身者。だが、この金額を支給され、いつもほとんど全額貯金したという。この他にも持ち家貯蓄奨励金という社内預金をしているだけで「7、8万円の手当てが別に支給される」という境遇を話している。

 今夏については、東電は38歳で平均80万円程の賞与を半分にすると発表。しかし、それについても「どうせ嘘」だと反論している。

 電事連関係者によると、東電の労働組合は近年は社員の待遇が上がっていないとして、改善を求める方向で団結していたという。非常事態とは言えども、妥結があまりにも速かったことに、元社員は疑念を抱いているようだ。

 ゆかしメディアでも、過去に東電社員の厚遇ぶりを特集したことがある。某電力会社勤務の寮住みで20代で貯金2000万円以上、30歳代夫婦ともに電力会社勤務で資産1億円以上と思われる社員がいるなどの証言は衝撃的ではあった。

 別の電力会社社員も「東電さんの方が収入が低いということはないはずです。別格です」と語っていた。その一端が見えたようだ。

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