自称「大ボラ吹き」孫正義氏の勝算

 通信大手ソフトバンクは24日に東京都内で定時株主総会を行い、自然エネルギーなどによる発電事業を定款に加えることなどが決定した。株主の承認を受けて意気揚々の孫正義社長。絶好調の通信事業とは違い、エネルギー事業はこれからまだまだ茨の道は続きそうだ。

大きな拍手だったエネルギー事業の定款変更


孫正義氏
 「震災以降考えさせられた。情報革命だけでいいのか。もしも電波がつながっていれば、助かった命もあっただろうに。通信事業は電気なくしてはただのハコ。電気を使って初めて通信なんだということを思い知らされた。」

 いつもにも増して、熱っぽく訴えかけた孫正義社長。エネルギー事業参入の定款変更も株主に認められ、まさに意気揚々といったところだろう。株主たちの拍手もひときわ大きかったように聞こえた。

 さらにこの件で一人の株主からファイナンス面を懸念する質問が出たが「プロジェクトファイナンス方式を使うことを検討している。有利子負債(を減らす)についてのコミットメントに変更はなし」と回答した。

 だが、「光の道」の時と同様に、「またか」という声も報道陣からは漏れ聞こえてくる。

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