【週明け相場】餃子の王将の仲の悪い兄弟上場?

 週末にイートアンドが大証ジャスダック市場に新規株式上場を果たしたが、公募価格割れという厳しい評価が市場からはなされた。念のために説明しておくと、同社は、「大阪王将」と呼ばれ、「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」(通称:京都王将)とは親類にあたる。人気の兄貴分に反して、注目度が低すぎたようにも見える。

 大阪王将は、王将フードサービスの創業者一族が独立して始めたが、チェーン展開で名称使用などで競合し訴訟沙汰になったこともあった。最終的には大阪王将の名前を使うことで落ち着いている。

 昨今、ブームになっていたのは本家「京都王将」の方。王将ファンというのは一般的には、京都王将の方を指す場合が圧倒的に多い。

 京都王将は売上高683億6000万円、営業利益96億円8900万円。PER7.21倍、配当利回り3.15%となっている。

 大阪王将は売上高173億7100万円、営業利益は9億4500万円。予想PERは7.5倍にあたる。

 予想PERの水準であれば、あまり違いがないものの、営業利益の規模では10倍の差がついている。京都王将のブームもストップし小康状態に入った今、大阪王将にとって市場の環境は決して良い物とは言えなさそう。

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