かつてのSNSの星マイスペースがついに24億円で売却へ

 米大手SNSマイスペースが3000万ドル(約24億円)という激安価格で売却交渉が行われていることが28日わかった。

 米テックブログのオールシングズDによると、親会社ニューズコーポレーションは不採算のマイスペースを売却したがっていたが、買い手がつかず、1億ドル(約80億円)という買収額を希望しているものの、3000万ドルまで譲歩しているという。また、今年に入り約50%の人員削減を行ったのも、買主の要求に応じたものではないかという。

 近い関係者の話として伝えられたものだが、具体的な交渉相手はPE会社ゴールデンゲートキャピタルの名が挙がっている。しかし、そこまでお荷物企業になってしまった。

 10代の音楽好きを中心に拡がり、2006年にはアカウント数は1億を突破。08年に2億人を突破した。順調に成長を続けていたSNSの星。ただし、フェースブックという巨人が現れるまでは。ソーシャルメディア隆盛の今の時代にあって、完全に忘れ去られた存在になってしまった。

 05年にニューズ・コーポレーションが5億8000万ドルで買収。それを約6分の1で売却しようとしたが、買い手がつかず、約20分の1にまでディスカウントせざるを得ないとは…。もちろん、それでもディールは絶対に成立するとは言い切れないのだが。

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