LVMH帝王、ガリアーノ氏に「もう帰ってこなくていい」

 世界最大のラグジュアリーコングロマリットLVMHのベルナール・アルノー会長は、差別発言で公判中の天才デザイナー、ジョン・ガリアーノ氏に対して「帰ってこなくていい」と改めて突き離し、決別を宣言した。

 パリで行われたルイ・ヴィトンのメンズウエアのコレクションの後にNYタイムズに語ったところによると、アルノー氏は「帰ってくるところはない」と言い切った。また、事件を起こした後にも「何の連絡もなかった」と語り、自身が大抜擢した恩を忘れたガリアーノ氏にご立腹だった。

 現在、クリスチャンディオールのデザイン統括職であるクリエイティブディレクターが空位となっているが、それについては触れなかった。パリのメディアの報道では、本命は、ジバンシィのクリエイティブディレクターであるリカルド・ティッシ氏(37)だと言われている。

 10月ころには決定すると見られている。

 また、ブランド「ジョン・ガリアーノ」は、ガリアーノ氏の右腕だったビル・ガッテン氏がクリエイティブディレクターに就任している。


ベルナール・アルノー夫妻。左は ナターリャ・ボディアノバさん

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