タイ初の女性首相に近づいたインラック氏の素顔

 タイで3日行われた総選挙で、タクシン元首相の妹インラック氏(43)率いる野党が圧勝し、タイ初の女性首相誕生の見通しとなった。インラック首相とはどのような人物か?

 開票はほぼ終了しており、タクシン派がすでに定数500のうちの過半数を確保。反タクシン派の逆転は難しい情勢にあり、これで2年半ぶりにタクシン派政権が発足する見通しだ。

 AFPによると、インラック氏はチェンマイ大学政治学部、ケンタッキー州立大学の行政学の修士号を取得。その後はタクシン氏の一族企業に研修生として就職し、グループ企業を渡り歩いたという。

 チナワット家は繊維産業などで、王室、官僚にも信頼が厚く、これまでにタクシン元首相のほか、国会議員、官僚、軍人を多く輩出している。

 兄の帝国の下では幹部候補生だったようだが、政治や行政を学んできたように政治には興味があったのだろう。つい数カ月前は劣勢だったタクシン派を、たった一人で逆転に導いたことは事実だ。

 言うに及ばず行政経験はなく政治力は未知数だが、そのカリスマ性でどこまで引っ張っていくことができるのか。


インラック氏

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