海外でヘソクリしても国税庁にはバレる

 バイオリニスト諏訪内晶子さん(39)、ジャーナリストの故・筑紫哲也さんがともに海外での所得や資産で、意図的に隠したとされ、両者とも東京国税局から重加算税が課せられている。海外ならバレないと思っていたことが明白で、今やバレないということはない。

 まず諏訪内さんは、09年までの5年間で計約7000万円の所得隠し。居住はパリながら、日本で納税することを選んでいた諏訪内さん。海外での収入の一部を国内で申告し、大半を申告していなかったといい、意図的と判断された。

 筑紫さんの遺族は、海外口座に入っていた米国不動産の売却益など4000万円を除外して申告。こちらも意図的であると認定された。

 国税庁の課税部が、庁内的に打ち出している方針は「富裕層、海外資金、無申告」。2人の例はこの3つに当てはまる。

 さらに、海外でも、どのタックスヘイブン地域にお金を置いておいても、「租税条約を結んでいる国から情報が提供される」とある税理士。有名人ほど安易なアドバイスを語る人物が周囲に多いせいか、安易な税隠しも多いようだ。とりあえず、何をしてもバレると覚悟しておいた方が良いことは間違いない。◆参考◆

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