ハプスブルク家最後の皇帝の葬儀

 オーストリア・ハンガリー帝国の元皇太子で98歳で亡くなった、オットー・フォン・ハプスブルク氏の葬儀が16日、ウィーンで営まれた。遺体は同市に安置されるが、心臓だけは同家の伝統に則って、ハンガリーの修道院に納められる。

 ウィーンは旧帝国の首都でもあり、遺体はハプスブルグ家の墓に安置される。この日の葬儀には、欧州の各国首脳や、王族関係者らが参列。さらに、帝政時代の衣装をまとう市民らの姿も見受けられた。

 同家はスペインの宮廷儀礼を行っており、遺体の中でも例外的に、心臓だけは同家の伝統に則って、ハンガリーにあるハプスブルク家のプライベートな教会に納められる。その協会のロレート礼拝堂には、これまで亡くなった同家の54人の心臓が保管されているという。

 オットー氏は父カール1世の子供として生まれ、1916年に皇太子となった。


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