ジョージ・ソロス氏が事実上の引退を表明

 米著名投資家ジョージ・ソロス氏が、ソロス・ファンドマネジメントに集められた投資家の資金約10億ドルを年内に返還することが26日わかった。理由は金融規制の強化を読んでの動きでもあるが、80歳という高齢もありそうだ。今後は家族の資産の運用のみを行い、ソロス氏は事実上の引退宣言をしたことになる。

 複数の米国メディアなどによると、ソロス氏は投資家向けの書簡で理由を説明。ドッド・フランク法による金融規制は、トレードを含めた様々な面での情報開示を求められているためだと明らかにしている。

 ソロス氏はジム・ロジャーズ氏らとクォンタムファンドを創立し、92年にはイングランド銀行に対してけんかを売り、ポンドを売りまくり巨額の利益をあげ一躍有名となった。その後も毎年平均して約20%のリターンをあげていった。

 また、自身は哲学に造詣が深くその後は東欧などでの慈善活動にも傾倒していた。

 今年に入ってから、著名なアクティビストであるカール・アイカーン氏も外部資金を返還するなど、今後もこうした動きは出てきそうだ。


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